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【日常】「車社会」に引っ越した。

私は、正真正銘のペーパードライバーである。

最後に車を運転したのはいつだったかもう覚えていない。

免許証はもはや身分証だ。

まぁそれでもひとりで出かける時は電車やバスを使って、特に不便も感じず過ごしてきた。

 

ところが昨年、夫の転勤で引っ越すことになった。

引っ越し先はいわゆる車社会。電車は走っているものの1時間に1〜2本。バスも1時間に1本来ればいい方で、そもそも車でしか行けない場所にある施設の方が多い。

 

当初私は自転車でどこへでも行けばいいと思っていたのだが、実際に片道30分ほどの道のりを自転車で走ってみて気づいた。

歩道のない道が多いのだ。

あったとしても草が生い茂っていて通ることが難しかったり、途中でなくなってしまったりする。

学生の登下校時間を除いて歩行者や自転車は圧倒的に少なく、従って歩道もそんなに必要とされないのだろう。

反面、車はそれなりのスピードを出しているので道路の端を走るのもかなり危険である。

 

以前住んでいた場所では、スーパーマーケットなどの店には歩行者・自転車用の出入り口と車用の出入り口があったものだが、もちろんそれもなかった。

車も自転車も人も同じ場所を動くことになるので、初めて自転車で買い物に出かけた時は入ろうとする車と出て行こうとする車の間で肝を冷やしたものである。

 

「車社会」という言葉を知ってはいたものの、実際に住んでみると想像以上に車を持っていることが前提とされた街の作りだ。

何かと用事があるたびに車が必要となるこの街で、いつかは車の運転に慣れねばならない時が来るのかもしれない。